FFのいのにゅさんと会食し、NGT48の過去について、色々お話を伺い、卒業メンバーの今後について語り合った。
事件現場付近にもその後行ったのは、前のブログの通りである。
翌朝、私の泊まったホテルに、いのにゅさんは御自分の車で迎えに来て下さった。
今回の新潟旅行で、広大な新潟県の様々な場所に行けたのは、いのにゅさんのおかげです。いのにゅさん、本当にありがとうございます。
なぜ、突堤へ
前日、いのにゅさんにどこに行きたいかを聞かれた際、所望したのが「シャーベットピンクの突堤」であった。
これを読んで、意外に思われる方もいらっしゃると思う。
「三鶴って、シャーベットピンクの頃には、まだ中井りかも、NGT48も、それほど応援していなかったのでは?」と。
実際その通りで、正直言って私はシャーベットピンク公開の頃(2020年7月)はまだNGT48に対する見方が軟化していたとは言えない(今でも軟化し切っている訳では無いが)。
中井りかさんについても、テレビ番組「無料屋」を見始めた頃であった。
「中井りかさんと山口真帆さんについて - NGT48事件史(NGT48暴行事件ほか)」ページを作成したのは、2020年10月26日である。
シャーベットピンクのMVも2回か3回、流し見した程度だったと記憶している。
ただ、私は砂浜の流失・海岸浸食問題には少々関心があったが、その対策として建造されている突堤というものをまだ見たことが無かった。
効果に賛否あったり、景観上も賛否あるという突堤とは、どういうものなのか、実際その地で見てみたいという思いがあった。
なので「海岸浸食問題→突堤→シャーベットピンク」という順序の関心からの所望であった。
それは意外な感想を私にもたらすことになった。
海岸の駐車場から、砂浜を歩いて行くと、そこに突堤があった。
(2020年下半期に補修工事を経たそうなので、柵の色などが変わっているのはそのためであろうかと思う。)
突堤の通路状部分
MV冒頭をご覧頂く通り、NGT48のメンバー達は突堤の通路部分を、メンバー全員で走り抜けている。
実際に突堤の入り口部分に立ってみて、驚いたのが、
「意外にこの『通路』状の部分、狭く細い」
であった。
実際声に出して「こんな細かったんですかここ!」と小さく叫んだ事を記憶している。
MVで見ても、写真で見ても、それほど狭く見えないが、立ってみると実は狭く細い。
この通路状部分を、MVに見られるように、
- メンバー間の距離間隔を保持したまま、
- 全力疾走(あるいは全力に見えるような走り方)する、
そのような芸当を、仮に何の心得も無い10代20代の女性に求めたら、同じような映像を撮るのには相当苦労するだろう。
流し見した程度だった私も、彼女達が疾走しているシーンは印象的だった。
なお、このMVはコロナ対策を徹底して行い、メンバー全員を揃える部分は極力少なくして、分けて撮影して合成している所がある…
という話も耳にしたか目にしたかの記憶があるが、だとしたら尚更、メンバーの運動能力と、撮影/編集スタッフの腕は驚愕に値する。
突堤の円形先端部分
ここも、MVや写真で感じるより、ずっと狭く小さく感じた。
ここに全メンバーが立って、腕と足を広げて踊ってぶつからないとは…
と驚嘆したが、
考えてみればNGT48劇場はここより狭いはずである。
劇場よりは広い場所でぶつからないで踊れるというのは、いくらフォーメーションに変更があったとしても、彼女達には当たり前のスキルなのであろう。
育成のメソッドと力量
いのにゅさんからこの日か前夜かに伺ったことがある。
AKBG・48Gというグループには、そうしたダンスを始めとした運動能力や、ステージで人を魅了する力を発揮させるに至るだけの育成メソッドは確立されている、と。
かつて歌は少しだけやっていた私としては、ボイストレーナーをつけないのは如何なものかと思う。
だがダンスの先生はつけられ、レッスンを繰り返すNGT48の彼女達が、プロとして通用する技量を備えているのは間違いないと感じた。
NGT48のパフォーマンスのレベルが
他の48Gと比べてどうとか、
他のアイドルと比べてどうなのか、
という知見は、私には全く無いので論評しない。
そもそもパフォーマンスという言葉にそのような使い方があるという事自体、2018年まで私は知らなかったほどド素人である()。
ただ少なくとも、完全な門外漢である私を感心させるだけのプロとしての力量は、現地で感じた。
これは2019年から私の中で一貫していることだが、NGT48の彼女達の、パフォーマーとしての実力は、私は過小評価したくない。
「他のどこどこと比べれば」
といった論評を他の人がするのは妨げないが、
少なくとも事件で良い印象を持っていない私でも、
「この狭い通路とこの狭い円形状の場で…
すごいなあ…」
と思わせられたという一感想は、ここに記しておきたい。
少しだけ
本稿では事件についてあまり多くは述べないが、最後に少しだけ。
「もったいない」と思った。
これだけの粒ぞろいの才能を、なぜNGT48運営は「事件被害者について一切語るな」と縛り続けているのか。
様々な課題はあるが、箝口令のカーテンが解かれるだけでも、彼女達の才能は相応しい評価をもう少し得られるだろうに、と思いながら、潮風に吹かれていた。