※「NGT48暴行事件って何だっけ?」という方は、下記:相関図と、漫画解説へのリンクを御覧下さい。
以下記事は、過去のブログ
「うれしくないでしょそれ」…アイドルとして。人として。 - NGT48をみるブログ「三鶴の黄昏と黎明」
を、ですます調にし、目次を入れ、内容も少し改訂(特に指原莉乃さんの部分は新たに加筆)したものです。
- 「山口に寄り添わなかったメンバーは悪く無いw」?
- 人として「建前」レベルの常識
- 新潟警察と携帯電話ツイート(Bと西潟茉莉奈)
- 箝口令をかいくぐり発信したメンバー達
- 要点が詰まった山田さんのツイート
- 普通は「良い人」に見られたい
- 指原莉乃さんは苦悩を察していた
- 外道ファンは道から外れたら評価する
- 外道から応援される・推される不幸
「山口に寄り添わなかったメンバーは悪く無いw」?
NGT48暴行事件において、
「被害者山口真帆こそが、犯人とつながっていたのだw
だから推しは山口真帆に寄りそわなかった、当たり前w
おぎゆか(荻野由佳)やがたねぇ(西潟茉莉奈)は悪くないw」
といった主張を毎日ツイートしたり、それにいいねしたりしている、NGT48外道過激派ファンが、2022年10月29日現在、50人以上確認されています。
彼ら外道過激派は
「荻野由佳や西潟茉莉奈は、
男に襲われたという女性に、すぐに寄り添わないし、それで良いw」
という趣旨で、毎日ツイートしたりいいねしたりしています。
これ、うれしくない評価ですよ、普通は。
人として「建前」レベルの常識
事件関与につき疑念を向けられた疑惑メンバーは、その疑惑がどの程度真実であったかを問わず、2019年1月8日以降は、単純に山口真帆さんに同情できる立場では無かったかもしれません。
しかしまずは、
「男の人、それも2人に、玄関で襲われた山口さんの心の痛みは、同じ女性として、深く同情しています。
まほほんが早く元気になって、劇場で一緒に踊れることを願っています」
などと、(内心はともかく)形式的にでも述べるのが
アイドルとして、というより、
人としての良心、いや建前のレベルで、
定石、いや、常識でしょう。
そうではありませんか。
新潟警察と携帯電話ツイート(Bと西潟茉莉奈)
NGT48のメンバー達には、定石・常識的コメントすら一切封じられる箝口令が布かれました。
一方で、
「話を聞きたいと言われ、新潟警察に行きました。警察の方に携帯を預け、お話をしました」「発信が遅れたことにより、ご心配をおかけし、お騒がせして申し訳ありませんでした」(「事件に私は、関与しておりません」 NGT48 Tと西潟茉莉奈、山口真帆の暴行被害について言及 - ねとらぼ)
という釈明コメントが出たわけです(デイリースポーツなど複数媒体報道)。
この時明らかにされた事情聴取だけを根拠に、事情聴取を受けたメンバーを犯人扱いする事には私は大反対です。
事情聴取は被害者や目撃者からの聞き取りにも使われる言葉です。
取調べ(事情聴取)とは? - 【刑事事件専門】渋谷青山刑事法律事務所(東京都渋谷区)
ただ、異様な事に、この時のT氏と西潟氏の「新潟警察に行き携帯を預け」云々のコメントに、「やつれきった被害者:山口真帆さんを心配する要素」は一切ありませんでした。
一方、事件本体については大して疑われていなかった荻野由佳氏は、被害者への気遣いを一切見せないばかりか、むしろ逆なでが疑われる投稿を繰り返しました。
元NGT48・荻野由佳が「誹謗中傷被害」告白も…「あの疑惑」の説明を求める声多数|日刊サイゾー
箝口令をかいくぐり発信したメンバー達
2019年1月8日深夜以降、山口真帆さんについてはNGT48運営から箝口令が布かれました。
2019年1月8日から1月末日にかけて、山口真帆さんにかかる発信をしたメンバーが4名います。
NGT48の安心安全7と、その他のメンバー達 - NGT48事件史(NGT48暴行事件ほか)
小熊倫実さん
「チームのことをグループのことを1番に一生懸命に考えてくれる優しくて大好きな自慢の副キャプテン」(2019年1月20日)
とフォトログで書き※、山口真帆さんへの寄り添いを間接的に表明。
J-CASTニュースにもなり、大いに称賛されました。
NGTメンバー、「山口タブー」破った? 名前は出さずとも「優しくて大好きな自慢の副キャプテン」: J-CAST ニュース【全文表示】
※2024年4月3日、「ツイート」という誤りを「フォトログ」に訂正しました。
中井りかさん
「真帆が、NGTが、大切で大好きだよ」「真帆ちゃんも大切だしグループも大切」
とツイート(それぞれ2019年1月9日、同年1月12日)。
様々な先入観と文春のネガキャンで当時すぐ気付かれなかったのが残念でした(私ももっと早く気付くべきだったと反省しています)が、2019年1月に「真帆」の名指しでツイートしたのは、中井りかさんだけです。
中井りかさんと山口真帆さんについて - NGT48事件史(NGT48暴行事件ほか)
山田野絵さん
山田さんは、山口真帆さんを名指しして寄り添ったわけではありません。
しかし
「メンバーそれぞれが危険にあったメンバーに寄り添いたいと思っています。」
「運営さんの不手際」
「みなさんが見えるSNS上でのメンバーからの被害にあわれたメンバーへの配慮が無かった」
「1番悪いのは犯人で間違い無いのですし、その事に対して間違いはありません(原文ママ)」
と2019年1月26日、ツイートに添付文章画像の形で述べました。
残念ながら「ガムテープ動画」への弁明が分量的にはメインであったため、それに埋もれて注目されませんでしたが、これら「当たり前」の要素、即ち
- 被害者への心配
- 運営への疑問
- メンバー達の言動に向けられた疑問と批判を正確に理解
- 犯人への糾弾
を2019年1月に述べたのは、山田さんだけです。
NGT48山田野絵が事件について発言!自己保身!いやよく言った!と賛否両論|青空文庫のトレンド新着情報
奈良未遥さん
特に「寄り添う」要素は無かったものの、雑誌宣伝のツイートで「#山口真帆」のタグを使いました。
2019年1月に、「#山口真帆」とフルネームのタグを含むツイートをしたのは、奈良さんだけです。
逆に言えば、この山口真帆さんが掲載された雑誌の宣伝すら、NGT48では大々的に行われないという異常事態でした。
奈良未遥のTwitterアーカイブ - 2019年1月30日 - ArKaiBu Project48
中村歩加さん(参考)
事件発覚前の2019年1月4日ですが、中村歩加さんは山口真帆さんが欠席した際の集合写真をフォトログにアップし、「teamG だいすき。もちろんまほほんも!」と書いています。
NGT48のフォトログ冒頭に「まほほん」「山口真帆」の言葉が現れたのは、中村さんの投稿が今の所最後です。
送辞と、太陽は何度でも公演
運営からの圧迫にもかかわらず、卒業する山口真帆さんに送辞を発したメンバーについては、以下のページを参照下さい。
また、運営からの圧迫にもかかわらず、山口真帆さんの太陽は何度でも公演に出演したメンバーは以下の通りです。
この時、山口真帆さんと共に卒業した二人と、ゲスト出演した7名は、大いに賞賛されました。
※本ブログでは事件直後の2019年1月の言動を特に取り上げているため、太陽は何度でも公演や送辞を大きくは扱っていません。
詳細は下記ページを御覧下さい。
要点が詰まった山田さんのツイート
上記に挙げた中で、
「メンバーそれぞれが危険にあったメンバーに寄り添いたいと思っています」
「みなさんが見えるSNS上でのメンバーからの被害にあわれたメンバーへの配慮が無かった」
との、山田野絵さんのツイート(画像添付方式での発信)は、もっと注目されて良いものでした。
今から注目されても良いものです。
チームNIIIであったこと、山口真帆さんと特に親密では無かったこと、ガムテープ動画への疑念などの事情から炎上してしまいましたが、当時の生の証言は貴重です。
山田さんの文章からは、当時チームNIIIであった山田野絵さんの周囲でも、メンバー達は
「危険に遭ったメンバーに、見える配慮を示すべき」
という認識を(人数は不明ですが)持っていた、と考えられます。
そうでなければ山田さんが「メンバーそれぞれが」という主語設定をするとは考え難いのです。
さらに、「山口真帆さんこそが犯人と繋がっている」と考えていた様子も全くありません。
山田野絵さんは
「NGT48メンバー達がそこまで非常識で薄情なわけが無い」
と主張したかった、ように私には思えます(おそらく客観的理解としても外れてはいないでしょう)。
私も、2020年6月以降、下記の通り調査し、(当時)1期生の4分の3については「4分の3は、非常識でも薄情でも無かった」と考えています。
普通は「良い人」に見られたい
考えなくとも分かりますが
どんなに陰湿な人間でも、基本的に人は「良い人」に見られたいものです。
だから体裁は整えるのが普通です。
「被害者である山口真帆さんをハブってシカトして追い出す」
という外形をとりました。
「そんな女性アイドルなのか」と見られるのに耐えられるNGT48メンバーはわずかだったでしょう。
詳しい説明は不要と思いますが
「○○さんは、本当は良い人だったんだよね」
「○○さんは、本当は山口真帆さんの卒業公演、出たかったんだよね」
「○○さんは、メッセージは出したよね。運営の圧迫の下、よくやったと思う」
と言われるのと、
「犯人とつながってたのは山口なんだから気にしなくていいよw」
と言われるのと、
女性なら(いや人なら)どちらが嬉しいですか?
1光年ゆずって、仮に、
「犯人とつながってたと思われるAさんがおそわれた」
場合を仮定したとしても、
「Aさんのことが心配です」
とまずは心配してみせるのが「良い人そう」な振る舞いです。
いや「常識人」としての振る舞いです。
仮にAさんが犯人とつながっていた事が後で分かった場合であっても、「まずは寄り添う」常識的振る舞いが責められることはありません。
そのような常識レベルの振る舞いを許されなかったメンバー達の大多数は苦しんだでしょう。
指原莉乃さんは苦悩を察していた
上記のメンバー達の苦悩をおそらく十分察していたであろう指原莉乃さんは以下のようなツイートをしています。
「メンバーの中にも何を呟いたらいいかわからない後輩がたくさんいると思います。それが一番悔しいです。モヤモヤせずにみんなが、まほほんが、アイドルしてほしいです」
指原莉乃、NGT48山口真帆と運営会社との深まる溝に「メンバーの中にも何を呟いたらいいかわからない後輩がたくさんいると思います。それが一番悔しい」 : スポーツ報知
外道ファンは道から外れたら評価する
なのにNGT48外道一部ファンは
「男に襲われた女にすぐに寄り添わなかった君たちは間違っていなかったw」
というのです。
もう一度申しますが
それ、うれしくない評価ですよ。
「良い人」「常識人」に「見える」振る舞いをするのは、アイドル云々以前に、大人として、いや子どもでもやる「人として」の段階の話ですから。
荻野由佳氏や西潟茉莉奈氏らを応援するファンのうち、
「山口こそ悪!悪に寄り添わなかった君たちは悪く無い!」
と言い続ける外道ファン達は、推しに対して、「人としての建前レベル」の振る舞いを見出していないのです。
外道から応援される・推される不幸
「荻野由佳さんと、西潟茉莉奈さんは、襲われた女の自己責任に寄り添うようなことはしないw」
といった主張と宣伝をする人々の声がファンの中で大きすぎる荻野氏と西潟氏も、大変不幸です。
一部とはいえ、そうした外道が50人以上は存在します。
それが不幸だということも理解できないアイドル・タレントが、仮にいるとすれば…
一部外道ヲタクの声の大きな主張に対して「ありがとう!」と本気で思っているアイドル・タレントが、仮にいるとすれば…
その人は長く芸能活動を続けることはできないでしょう。
そういう「人としての建前」レベルから理解できない人が、「人気商売」を続けることは不可能です。