NGT48をみるブログ「三鶴の黄昏と黎明」

NGT48運営の課題がメインテーマです。

NGT48暴行事件の真相とは

NGT48暴行事件から4年半が経ちました。

NGT48暴行事件って何だっけ?という方は、まず上記リンク先2つを御覧下さい。

 

本来ならもっと風化していて良い筈の事件ですが、

運営会社が欠席裁判を行い火に油を注ぎ続け、

それに応じた悪質外道ファンが暴行被害者を毎日ネットで陰謀論名誉毀損と誹謗中傷をし続けることで、

一部でまだ風化していません。

事件概要

 

その後、分かった詳しいことは、以下、その一部を書いて参りますが

 

長文が苦手な方は、以下、

「マンガ」「動画」

の部分を選んで読んで頂ければと存じます。

 

真相は?極論も、喧嘩両成敗も、誤り

4年半が経ち、「あれ、どうなった?」という話題になった時に、両極端な意見が、動画配信者やツイッターで散見されるようになっています。

  • 「実は真相はこうだった」(全部分かってる系)
  • 「実は事件は何も解明されていない」(全部分からない系)

どちらの極論も誤りです。

 

また、「何も分かっていない」と言いながら、「被害者の言い分『も』疑わしい」などと、安易に「喧嘩両成敗」みたいに述べる場合、法的責任が問われかねません。

被害者がいる刑事事件であるという事は、語る際の大前提です。

 

「事件の真相」については、

  • 第三者委員会報告書に書かれている程度までは、分かっている
  • 山口真帆さんの言い分は、概ね同報告書で認められている
  • 細部では分からない所は残っている
  • 運営会社、特に吉成夏子社長への責任追及は極めて不十分だった

が正解です。

 

三者委員会報告書がある

あの事件では、運営会社AKSによって、第三者委員会が設置され、委員となった弁護士3人が(補助弁護士10名と共に)調査をしました。

  • 三者委員会はふつう、調査範囲を独自に設定する事もあるのに、当該委員会はAKSが設定した範囲に調査が限定的であったこと。
  • その報告書の発表は、AKS役員のみの記者会見で行われたこと。

こうしたことで、第三者委員会にも問題が多々あった事は事実です(NGT、厚労省、日大にみる第三者委員会の不可解 不祥事になると必ず出てくる「伝家の宝刀」 | テレビ | 東洋経済オンライン)。

 

しかしながら、犯人以外の全方面の関係者80名から面談調査を行った大規模な調査は、NGT48暴行事件を巡って、他に行われていません。

NGT48暴行事件、第三者委員会の調査対象

AKS取締役であった松村匠も「(報告書に)書かれていることは事実でございますね」と、2019年3月22日の記者会見で、朝日新聞の小松隆次郎記者に答えて述べています。

生放送されていた記者会見に際し、運営会社に対する反論を生でツイートした山口真帆さんも、報告書を全否定はしていません。

NGT48の公式サイトには、第三者委員会報告書がアップされています(2023年5月27日現在もです)。

 

  • 暴行被害者が全否定していない
  • 運営会社役員(公式サイト含む)も肯定している
  • 弁護士3名が(調査には弁護士10名の補助を得て)書いている

この報告書は、それなりに「堅い」と評価して差し支えありません。

 

三者委員会報告書が使えるもう一つの理由

これはツイッターでの発信者や、YOUTUBE配信者などにはテクニカルな話になりますが

 

何か名誉毀損といった問題で、意見の発信者が訴訟を起こされたり、警察から捜査されたりした時に、

「弁護士3人が書いた、第三者委員会報告書にこう書いてあったので、そうだと信じました」

と言えるのは強いです。

これが例えば

  • 東スポに書いてあったので信じました」
  • 実話ナックルズに書いてあったので信じました」
  • 「ネットで『山口こそがー』と書かれ続けていたので信じました」
  • 暴行犯のツイートやツイキャスを見て信じました

では、説得力ゼロです。

 

YOUTUBE配信者などがこの事件に触れたいなら、第三者委員会報告書を一読するのはマストです。

「第三者委員会報告書に書いてある範囲」で語ることは、配信者の自己防衛につながります。

 

マンガ(第三者委員会報告書を基にしている)

「委員会報告書、文字の山じゃないか」と思われた方は、

委員会報告書に基づいた漫画がありますので、リンクを貼っておきます。

togetter.com

動画:不起訴について弁護士解説YOUTUBE

不起訴理由につき、分かり易い解説動画です。

www.youtube.com

つながり

つながりの有無

NGT48暴行事件で論点となっているのは、

「暴行犯らとつながっていたメンバーが、何をどの程度やったか」

です。

「つながりの有無」

ではありません。

 

暴行犯らと一部メンバーのつながりがあったことは確定しています。

 

第三者委員会報告書

>②丙(ブログ主注:暴行犯一味)と複数回個別に会っていたメンバーがいること

>⑦本件事件後に、数名のメンバーがファンとの「つながり」があったとして自ら申告していること

 

②と⑦については断言しています。

 

マネージャーについては

 

>メンバーから、他のメンバーがファンと私的領域で接触していると相談された場合、「証拠がない」などとしてこれに取り合っていなかったことや、メンバーからファンとの私的領域での接触を告白されていたにもかかわらず、マネージャーは何も対処しなかったことがあった。その結果、メンバーの中にはマネージャーに相談しても何も解決しないと考える者が存在していた。(強調引用者)

 

当時支配人だった今村悦朗については

 

ファンと私的領域において接触した(「つながり」をもった)メンバーの処遇については、「証拠がない」とだけ言って、申告を排除し、それ以上、調査を行わずにいたようであるし、逆に、「証拠があれば処分するのか」との問いかけに対して、前記のとおり、契約上、簡単には解除ができないし、何らかの処分権限が認められているわけではないにもかかわらず、「処分する」と回答するなど、その場しのぎの対応をする場面もあった。このような場当たり的な対応が行われてきたことが、一面では行き過ぎたファンの活動を助長し、一面では、メンバーのファンとの私的領域での接触を持ってはいけないという自覚・意識を希薄にさせる要因となった可能性も否定できない(強調引用者)

 

手厳しく書いています。

 

「暴行犯の一味である丙とのつながりも含め、一部メンバーとファンのつながりはあった」

というのは第三者委員会の公式な結論にほかならず、

上記におけるマネージャーや今村悦朗支配人についての論評も、それが前提となっています。

 

また、松村匠取締役は記者会見で、事件の遠因となったつながりについて山口真帆さんに謝罪したいメンバーは居るのか、との記者からの質問に対しては

それはございます

と答えていて、

  • つながりが事件の遠因となっていること、
  • それを認識してるメンバーの存在は、

あっさり認めています。

www.youtube.com

これだけ、

  • 三者委員会報告書がつながりの存在を明記している
  • 松村匠AKS取締役がつながりをあっさり認めている

にもかかわらず、一部メンバーと暴行犯等とのつながりについて

などと吹聴したり、

  • 「どちらにも言い分があって」

などと安易に「喧嘩両成敗」でお茶を濁すのは、山口真帆さんに対する名誉毀損であり、かつ陰謀論の類でしかありません。

 

メンバーの刑事責任は否定されているが

警察から事情聴取を受けたメンバー達が、送致されていないこと、証拠が無かったことから、

>メンバーが被疑者らとの間で何らかの共謀をして関与した事実は認められなかった。

第三者委員会報告書は述べています。

 

メンバー達の刑事責任については、否定されているものと述べる事ができます。

 

一方で、第三者委員会発足前、2019年1月17日の段階で、新潟県の溝口副知事は、公開された公文書で、

「世間は違法行為がないということを問題にしているわけではない」

という趣旨の事を述べていた事が分かっています。

 

 

「疑惑を持たれているメンバー達にも、刑事責任は無いであろう」

ということは、2019年1月の段階で既にマスコミでも報道され、世間にも概ね共有されていました(少なくとも「メンバーを逮捕しろ」などといった世論は起きていません)。

 

「刑事責任は無いから不問にする」という姿勢は、普通の組織なら考えられません。

例えば遅刻で刑事責任は発生しませんが、その時間分の給与が削られたり、指導にもかかわらず繰り返されたりしたら減給されたりします。

 

この世の責任は「刑事責任」だけではできていません(申すのも馬鹿らしいほど当たり前の話です)。

 

誰だ(図とともに)

誰がつながりメンバーであったのかについては本ブログでは書きませんが

 

「山口さんと敵対しなかった1期生メンバーが誰か」についてはハッキリしています。

下図で、水色で名前が書かれているメンバーは、山口真帆さんに敵対していませんでした(なお、荻野由佳氏は、山口さんに非好意的ではあっても、事件への関与は無かったと私は考えています)。

NGT48暴行事件, 関係図, 相関図

なお、ドラフト3期生と2期生は、当時、ツイッターなどの発信手段が乏しく、判断材料となるものも少ないのが現状です。

ただ、加入して1年も経たないD3・2期生が、事件に深い関与ができたとは考え難いでしょう。

 

その他の「水色メンバー」の詳しいことについては、下記リンクをご参照下さい。

特に中井りかさんは、事件前からのアンチが居た事で、かなりひどい風評被害を受けました。

民事裁判

民事裁判は、被害者不在の欠席裁判

運営と暴行犯が和解した裁判には、被害者である山口真帆さんは呼ばれませんでした。

民事裁判では、訴訟当事者から呼ばれなければ証言できません。

文字通りの欠席裁判でした。

 

にもかかわらず、運営と暴行犯が事件を薄めようとした内容を利用し、「暴行事件の真相はこうだった」と、NGT48ファン一部、西潟茉莉奈ファン一部、荻野由佳ファン一部が宣伝する材料にされています。

民事裁判については、弁護士がどのように評価したか、下記に図を貼っておきます。

NGT48欠席裁判の、弁護士による解説

弁護士のブログ等

togetter.com

弁護士のYOUTUBE動画

www.youtube.com

 

連続事件が発生していたNGT48

山口真帆さんが、事件が続く事を懸念されたのは杞憂ではありません。

NGT48では連続事件が発生していました。

マスコミが報道した未解決事件だけで7件を数えます。

niigata-2018jiken.memo.wiki

これほどグループの治安が悪化している中で、山口真帆さんが泣き寝入りしていたら、次にどのような事件が起きていたか分かったものではありません。

 

運営会社について

この事件では、メンバーが暴行犯一味とつながっていたというショッキングな面が焦点になりがちですが、

など、滅茶苦茶な運営会社AKSの存在がありました。

 

本事件は芸能界において、芸能事務所がどうあるべきかが問われる事件でもありましたが

 

道義的問題以前に、NGT48運営があまりにも悪手続きだったことで、どこまで一般的に参考になるかさえも分からない惨状でした。

外部リンク

その他、詳しいことが分かるサイトを、以下に列挙させて頂きます。

マスコミ記事

withnews.jp

toyokeizai.net

www.buzzfeed.com

news.mynavi.jp

entamega.com

NGT48事件史サイト

弁護士・法律・行政文書

togetter.com

 

www.bengo4.com

その後の活躍

japan.techinsight.jp

mitsuru-kux.hatenablog.jp