NGT48をみるブログ「三鶴の黄昏と黎明」

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荻野由佳氏は、NGT48暴行事件の真相を知っていたのか?

NGT48暴行事件って何だったっけ?という方は、以下2つのページ(相関図とマンガ)を御覧下さい。

本記事のメインテーマは、「NGT48のメンバーの一人だった、荻野由佳氏が、2018年12月8日に起きた暴行事件の真相を知っていたのか?」です。

前提・前置き

結論に近い前提から申せば、当記事作成者である私は、

  • 荻野由佳氏は事件に関与していない
  • それどころか事件についてほぼ何も知らなかった
  • なのになぜか被害者に寄り添わなかったし、2022年にはわざわざ「寄り添わない」明言までした

と捉えています。

「荻野氏が何をしてきたか」については、以下ブログにまとめてあります。

 

荻野由佳氏が応えた取材

事件に絡む取材@4媒体

荻野氏は、2022年夏以降、4つの媒体で、NGT48暴行事件に絡んだ取材に応えています。

荻野氏自身が、自前の媒体(ツイッター、ブログ、YOUTUBEチャンネル等)で暴行事件について発信した事は、管見ではありません(SHOWROOM生配信などで行った可能性はありますが、後に残るような媒体での発信例の存在は確認できていません)。

これらの番組では、荻野氏の思い出話も多く含まれていますが、NGT48暴行事件にかかる主張で共通する要素は

  1. 自分は事件についてよく知らないし関係無いのに、不当な疑惑を持たれた
  2. 不用意な投稿・言動はあったが、切り取られて悪意で捻じ曲げられて拡散され、誹謗中傷された
  3. 自分は被害者とされる方には寄り添えない・寄り添わない(TeNYテレビ新潟の「新潟一番」ではそもそも事件が「とされるトラブル」と矮小化され、被害者への寄り添い有無は論点にすらされなかった)

とまとめられます。

冒頭述べた通り、本ブログのテーマは上記1番です。

 

(20240221追記:朝日新聞記事について)

本ブログで2022年9月23日の朝日新聞記事(荻野由佳さん「人生、終わった」 3年続くネット中傷に今できること:朝日新聞デジタル)について取り上げていない理由を説明します。

朝日新聞の当該記事のテーマはあくまで「荻野由佳氏がどのような誹謗中傷を受けたか」に限られており、事件についての見解は荻野由佳氏に問われておらず、荻野由佳氏の見解も示されていないためです。

朝日新聞も「事件」と一貫して記しており、「トラブル」呼びしたTeNYのような姿勢ではありません。

従って「事件について、荻野由佳氏は知っていたのか」と「事件を扱うメディアの姿勢を問う」のテーマには全く被らない記事であるため、比較対照や論評に入れていません。

 

荻野氏はあまり多くを語っていない

「よく知らないくらいだから、私は事件には関与していない」

という主張ですから、当然、荻野由佳氏は事件本体についてあまり多くを語っていません。

荻野氏が語るのは「他のメンバーは警察に話を聞かれたけれども、それでも何も出なかった」といった、「メンバーは誰も送致されていない」という運営や第三者委員会報告書によって既に広く知られている内容くらいで、新しい内容は殆どありません。

 

荻野氏は「事件をどのように知ったか」は語ったが

ですが一つの面だけ、事件、正確に言えば事件後の出来事について、荻野氏が「知っている」ことを、3回、語っています(TeNYでは殆ど語っていないか、収録されても放送されなかったかです)。

事件をどのように知ったか、についてです。

ドリーマーハウス2022/08/19

荻野「事件がありましたってのもLINEで知ったんですよね。スタッフとのグループLINE

週刊女性2022/12/24

荻野「私はメンバーのグループLINEで事件について知りました。
当初、運営サイドから詳しい説明はなく、数か月たってから話し合いの場が設けられ、事実確認ができたような状況だったんです。でも『話し合いの内容は他言無用』とくぎを刺されていたので、私たちは何も言うことはできない。」

田村淳アーシーch 2023/03/11

荻野「わたしたちのメンバー自身もその騒動については…その歌番組の終わった後に集合かけられてあらためてお話されるって感じだったので…」

荻野「事件?(ためらいがちに)があった当時…ん?初日?事件があったその日にグループLINEでこういうことがありましたってのはメンバーには共有されていたんですけども」

荻野「その詳しい話までも聞いてなくて、どのコがどうでどうっとかていうのもLINEの文面だけだったんで、そんなに詳しくもわかんなくって。で、その歌番組(引用者注:FNS歌謡祭第2夜生放送、2018年12月12日)が終わったあとに詳しく、こうみんな集められて話を聞いたって感じなので、そのへんはわりとあやふやだったんですね当時」’(引用者注:「FNS歌謡祭」というのは、事件直後から事件露見までの間で該当する番組がそれしか無い事で特定可能なもので、本人は番組名は語っていません)

田村淳「でも「(被害者は)誰なんだろう?」「ちゃんと報告がないよね?」みたいなことよね?でもまあ運営としてはしっかりと事件を把握してから報告するっていうのがその…歌番組を終わったあとの、その集まりなんだ?」

荻野 「はい、そうでしたね」

※なお、もし仮にFNS歌謡祭後でメンバー達にはじめて事件について詳しい話が伝えられた、というのが事実であったなら、不参加だったメンバー達にはいつどのように伝えられたのか、それは適切な方法・手続きだったのかという、別の問題点も生じます。

荻野由佳氏の矛盾

上記のように、荻野氏の証言は、3つの媒体全てで完全に矛盾しています。

最初に事件を知ったのは

  • スタッフとのグループLINE(ドリーマーハウス 2022/08/19)
  • メンバーのグループLINE(週刊女性 2022/12/24)
  • グループLINE(誰が発信したか、何が共有されたかは不明)(田村淳アーシーch 2023/03/11)

詳しく事件について知ったのは

  • 数か月たってから話し合いの場で事実確認ができた(週刊女性 2022/12/24)
  • FNS歌謡祭第2夜生放送、2018年12月12日が終わったあとに、詳しく、みんな集められて話を聞いた。被害者が誰なのかすら生放送歌番組後の集まりで知った。(田村淳アーシーch 2023/03/11)

なお、「2018年12月12日に聞いた内容」と「数か月たってから聞いた内容」が異なっていた可能性もありますが、その場合は「なぜ異なる説明をNGT48運営(当時、株式会社AKS)は行ったのか」という別の疑問が生じます。

矛盾の理由

意図的なウソではないのだろう

上記の矛盾を、私は「荻野由佳氏が意図的にウソをついている」とは思いません。

第一に、申し訳ないですが、小惑星探査機「はやぶさ」を「元々宇宙にあったものだと」と語ってしまうような荻野氏には、意図的な設定を作ってインタビューに答える能力は無いと思われます。

荻野氏は普段の喋りも、淀みなく自分の考えをまとめて語れるタイプの人ではありません。

news.mynavi.jp

第二に、設定を変えてウソをつくなら1回でしょう。

週刊女性の記事が出た後、私は「今村メール(後述)は無かったのか!」と驚くまとめを作成しており、3回目の田村淳のアーシーchでヘンな設定変更をすれば、突っ込まれると分かっていた筈です。

ところが、3回目でも、荻野氏は、1回目とも2回目とも矛盾する内容を平然と語っています。

 

これらから、私は荻野氏は意図的にウソをついているわけではないと考えています。

ではなぜ矛盾しているのか。

荻野由佳氏の記憶が本当に曖昧である、と考えるほかありません。

大事な論題で曖昧な記憶でテキトーに喋ってしまうのはどうなのか、という論点は生じますが、本ブログでは措きます。

「今村悦朗支配人のメール」は無かったのでは

私は荻野由佳氏の「事件を知った経緯」にかかる主張を2022年に知った時、「やはり今村悦朗メールは無かったのでは」と思いました。

 

「今村悦朗が、事件直後に、メンバー達に事件を詳しく知らせるメール(LINE?)をしていて、それを文春は入手し報道した」

とされていた経緯があったため、

「2018年12月8日から翌月まの間、NGT48メンバー達は事件についてかなり詳しく知っていて、それでいて被害者に寄り添わなかった」

とメンバーが責められた事がありました。

 

しかしこの「今村メール」、

  • 報じたのが文春だけ
  • 文春の画像はスクショですらない
  • 今村メールの存在を肯定したAKS幹部はいない
  • 今村悦朗週刊新潮の取材に、メール(またはLINE)で事件を詳述してメンバーに説明したとは言っていない

上記のような代物です。

そして、荻野氏は、「NGT48劇場支配人:今村悦朗氏から、詳しい事件説明を受けた」などとは一言も語っていません。

それどころか田村淳相手には、2018年12月12日まで、詳しい事は知らされていなかったように述べています。

 

今村悦朗が最初に事件についてメール(またはLINE)をしたとされているのは事件翌日12月9日。

文春の画像では、犯人の名前までハッキリと書かれており、「あやふやだった」と言い得る余地はありません。

 

仮に劇場支配人から、事件の詳細を暴行犯の名前まで含めてハッキリ書かれたメール(LINE?)が来ていたら、「いつ事件を詳しく知ったか覚えていない」という事態は考えにくいでしょう。

また、仮に今村メールがあった場合に、荻野氏が今村メールを隠す動機もありません。むしろストーリーが作りにくくなります。

わざわざ今村メールを隠して、3通りの矛盾した内容を喋る方が遙かにリスクが大きい。

 

これらから、私は「『今村メール』は無かった」と考えています。

そして、今村メールが無かったことの表れが、荻野由佳氏の記憶の混乱であるとも考えています。

どちらも確定事項では無いので、片方を片方の根拠にはできませんが、「今村メールが無いとの仮定」と「荻野由佳氏の記憶の混乱」の二つには、矛盾がありません。

 

※では文春が報じたのは何だったのか、については、「偽情報を文春が掴まされた」ほか様々な想定はできますが、本題から逸れるので措きます。

本事件では、録音データの提供と言った一次資料以外では、私は文春を全く信用していません。

togetter.com

 

新潟にあまり居なかった荻野由佳氏

荻野由佳氏は、新潟にあまりいなかったことを述べています。

私すでに東京にいたんですけど、新潟にいるときっていうのが週に一回二回(ドリーマーハウス2022/08/19)

新潟にも家はありました。でも東京にもおうちはあった(田村淳アーシーch 2023/03/11)

この二つの証言には矛盾はありません。

週刊女性では、東京と行き来していた記述はありませんが、「言及しなかっただけ」「(動画と異なり、紙面のスペース制約もあるため)記事に載らなかっただけ」と説明できる範囲と思われます。

 

これも、新潟での確かな記憶が無いことを補強する材料です。

 

なぜか「事件の矮小化」を匂わせる荻野由佳氏

上記のように、荻野氏は事件についてよく知らないという材料ばかりが見つかります。

ところが荻野氏は以下のようにも言います。

別のファンの方が家に来られちゃったみたいで、その家を教えたのが私たちって言われてて(ドリーマーハウス2022/08/19)

また、

言えないので…(中略)察してください(田村淳アーシーch 2023/03/11)

など…「事件では無かった」ことを匂わせようとします。

 

事件の事をよく知らない(そうアピールしている)のに、事件告発者である山口真帆さんを貶めようとしているのは何故なのか。

 

荻野氏に悪意が無いのであれば、

  • 誰かから何かを吹き込まれて、それを信じ込んでいる

…くらいしか私には想定できません。

 

まとめ

曖昧な記憶と、新潟に不在

上記をまとめますと、

  • 荻野由佳氏は、(ウソをついているわけではないにせよ)記憶がすこぶる曖昧である
  • 荻野氏は、事件当時は新潟にいたのかどうかもよく分からない状態、いたとしても数日間継続して新潟に滞在していたわけではなかった

という事になります。

事件に関与していないのは本当だろう

上記のような状況の荻野由佳氏が、事件に関与していない、というのはおそらく本当でしょう。

真相を知らないであろう荻野由佳氏に「乗る」メディアの危険と無責任

他方、上記のような状況の荻野氏が、事件について真相を知っているでしょうか?

荻野由佳氏自身が、事件をよく知らないことをアピールしています。

  • 事件のことをよく知らなかった(どのように知ったかの記憶も曖昧)
  • 新潟にあまり居なかった
  • ゆえに「事件には関係無い」と主張する

そういう荻野氏に取材し、

 

不起訴で、事件では無くトラブル

などと、事件の矮小化を図る、TeNYテレビ新潟やアーシーchなどの、マスコミ・メディア・著名人は、

「真相を知らない人(本人がよく知らないと言ってる)に取材して、真相を知らないから荻野氏は無実だと広めつつ、『事件ではなくトラブル』などと『新たな真相』を構成する」

という自己矛盾に気付く能力も無いのでしょうか?

あまりに無責任ではありませんか。

 

それとも、事件をよく知らない荻野由佳氏の他に、誰か「真相」を吹聴する人でもいるのでしょうか?

仮にそうであれば、その人物に語らせるべきでしょう。

荻野氏を盾にしてはなりません。

 

関連リンク

niigata-2018jiken.memo.wiki

togetter.com

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