NGT48をみるブログ「三鶴の黄昏と黎明」

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アイドル界・説教厨の男尊女卑

最初に申し上げると、私は我が国の社会は、現在

強者男性>強者女性>弱者女性>弱者男性

という構図になっているという説を支持しており、全ての場面で男尊女卑という状況になっているとは考えていない。

そして(全体ではないにせよ、声の大きな)フェミニストの言動には、正直疑問を持つことは日常茶飯事である。

 

だが今回、あえて表題のような問題意識を表明しておく。

山口真帆さんや、中井りかさん、そしてAKB48グループ全体を見た時に、

「少なくとも、アイドル界では、男尊女卑が現実として存在する」

と考えざるを得なくなったからである。

説教厨の存在

握手会というイベントがある。

この握手会で、アイドルに説教をするヲタクが居る。それを「説教厨」という。

niigata-2018jiken.memo.wiki

 

以下、この節では上記ページ(執筆者:私)からそのまま引用する。

 

説教厨は握手会でしばしばみられる。

わざわざ握手券つきCDをお金を払って購入し、アイドルと握手しに行き、わざわざその握手会の場で説教を行うという、常人には理解し難い行動を取る。

場合によっては、約20万円分の握手券200枚を購入し、15歳の少女に30分間説教をするといった事例もある(西野未姫氏の証言(クランクイン))。

西野氏は毀誉褒貶の激しい人物ではあるが、説教厨の存在についての地上波テレビでの証言内容は傾聴に値する(エンタメRBB2019年2月1日)。

 

このような説教行動をとる際、アイドルから喜ばれるか、好かれるかは、全く考えていない事が多い。 (※それゆえ、NGT48事件史サイト該当ページでは、「認知厨」「接触厨」「つながり厨」といった「アイドルに気に入られたい」厄介とは、「説教厨」は性格が異なる者として、「厄介」とは別項目にしている。)

 

こうした説教厨の存在は2012年から語られている。

majikichi.com

 

2005年から2011年まででは「"説教厨" 握手 AKB」で、該当する内容がヒットしない。

NGT48だけではなくAKBG全体に存在するが、坂道にもみられる厄介類型である。

akbfriend.blog.jp

 

なお管見では、もっぱら「男性ファン→女性アイドルに対して説教」のパターンばかりであり、「女性ファン→女性アイドルに説教」「女性ファン→男性アイドルに説教」というパターンは見当たらない。

SHOWROOMツイッターといったネットの場では、説教厨はさらに日常的にみられるが、ネットと違い握手会は定められた時間中は逃げ場が無いのがより悪質である(マガジンサミット2019/1/28)。

 

なお、AKB48専用劇場ロビーで説教を独り言として述べている要救助者の目撃例もある。

chikakb.ldblog.jp

 

アイドル界での男尊女卑

「だから日本社会全体も男尊女卑なのだ」とは、私は述べない。

 

だが少なくともアイドル界では、男尊女卑が明確に存在する。

 

管見では、男性アイドル界には、説教厨は存在しない。

男性アイドルに対してイベントで面と向かって「お前ちょっとさー」などと説教する女性ファンが居るとは聞かない

全国探せば1桁くらいならいるのかもしれないが、少なくとも「説教厨」としてカテゴライズされるほどの一般的存在としては、確認できない。

 

もっぱら説教厨

「男性ファン→女性アイドル」

に向けての存在である。

 

握手会だけではなく、配信でも

私もNGT48暴行事件をきっかけに、アイドルたちの様々な配信をSHOWROOM等で見るようになった。

 

驚くべきというか、女性配信者に対してやたら馴れ馴れしく、上から目線の言葉で書き込む輩が、日常茶飯事に存在する。

 

最初に見た時には「…なんで直接の知り合いでもないのに、上司でもないのに、こんなに馴れ馴れしく偉そうな人が多いのか」と、かなり驚いた。

 

つまり「説教厨」までいかずとも、「女性アイドルに偉そうにする男ファン」は、そこら中にいる。

 

アイドルは奉られていなかった

男女平等に反するとか、問題はそれだけではない。

私は、アイドルと言えば、もっと大事にされ、崇め奉られていると思っていた。

 

だが少なくとも、「説教厨」という言葉が確認できる頃以降のアイドルは、「崇め奉られている」とは遠い存在だったように思われる。

 

男性アイドルは女性ファンから説教されない。

女性アイドルは男性ファンから説教される。

なのにアイドルとして要求される様々な水準は、男女にそう大きな差は無い。

むしろ女性の方が要求される水準が高いのではないかと思われるケースが多々ある。

良くないアンバランスであると私は思う。

 

この問題意識は、今後も様々な論点にも持ち続けたいと考えている。

 

niigata-2018jiken.memo.wiki