「NGT デマ」「NGT48 デマ」と検索した時に、ヒットする(あるいはヒットする可能性のある)ページのうち、踏んで頂きたいものを選びました。
「NGT デマ」「NGT48 デマ」と検索した時に、ヒットする(あるいはヒットする可能性のある)ページのうち、踏んで頂きたいものを選びました。
ログインしない状態でGoogleで「NGT48」を検索しますと、検索窓のサジェストではなく、下段の「関連キーワード」で「ngt48 人気ない」と表示されます(割と長い間の傾向です)。
NGT48は人気があるのかないのか、どうなのでしょうか。
(NGT48暴行事件って何だっけ?という方は、相関図 か、解説マンガ を参照下さい)
「人気がある」「人気がない」にも、様々な定義があると思います。
比較対象にもよるでしょう。
今回は
「他のAKBグループと比べて」
「2018年頃のNGT48と比べて」
様々な数字を調べてみました。
まず、シングルCDの売上を見てみます。
以下のグラフは、AKBGのうち、AKSの傘下に長くあったグループのCD売上を、年毎の累計にしてまとめたものです。
これだけ見ますと、
などと結論を急ぎそうになりますが、
以上3点には注意が要ります。
下記グラフで分かる通り、NGT48は少人数グループです。
さらに、2022年にNGT48は卒業ラッシュを迎えました。
3期生11名が研究生として6月に加入したとはいえ、10名(うち1名は12月卒業予定)の卒業者が出ており、総数ではほぼ変わらないまま、一線で活躍できるメンバー数は激減しているのが2022年11月現在の状況です(※11月21日にこの一文を更新しました)。
従って、2022年以降に各種売上などの数字が低くなった時に、
これらを、データを見る時に考えなければなりません。
以下の画像は、発売1週間での売上を、オリコンとビルボードそれぞれのデータから、グラフにしたものです(データ出典:NGT48 歴代シングルの初週売上一覧 最新版【7th ポンコツな君が好きだ対応】【オリコン/billboard】 - あの坂道を登れ )。
一人当たり売上は、シングル売上枚数(オリコンのデータ)を、メンバー総人数で割ったものです。
これを見ますと、
1人当たり売上は明らかに減っていると言えます。
2017年・2018年は年に2枚出していたシングル。
まず2018年に前年より下がっていますが、2枚出してこの成績だったのは善戦だったでしょう。
そこへ2019年1月8日露見のNGT48暴行事件の影響もあってか、2020年以降は1枚当たりの売上が、2017年からみて半減。
年あたり1枚になっていますから、2020年に限れば2017年比では1年当たりのCD売上は4分の1ほどになりました。
ただ、2021年の売上は2020年を(1枚あたりでも)下回ってはおらず、「下げ止まり、踏ん張っている」とも言えます。
2020年以降は、コロナ禍の影響を考える必要もあります。
「人気が落ちたから、売上が減った」だけでなく、「コロナ禍で握手会などのイベントが開催できなくなった」事での収益の悪化を考慮する必要があります。
これは、NGT48に限らず、全AKB48グループが受けた影響であり、上記のグラフ「AKBG、4グループの年ごとのCD売上累計」にも表れています。
「人気があるからスポンサーがつく」のであって、間接的な指標ではありますが
スポンサーがつくことは、人気上昇の間接的な表れであり
スポンサーが撤退することは、人気減少の間接的な表れとは言えます。
2019年1月~3月にかけて、NGT48からスポンサーが相次いで撤退しました。
県や自治体も撤退しました。
これはNGT48運営の相次ぐ悪手によるものとも考えられるため、「メンバーの」人気を示すものかどうかは別の分析と考察が必要ですが
スポンサーの撤退によってグループの力が減ったのは間違いありません。
その後、2019年1月8日の事件露見後、新規としては初めてスポンサーとなり、自社のCMにNGT48メンバーを起用した会社として、株式会社晴耕舎があります。
新潟県長岡市にある会社として、長岡市出身の富永夢有さんを起用したものと思われます。
この富永さんは、2022年8月16日に、同日付で活動終了する事が、同日22時02分に発表されました。
晴耕舎さんのCM起用もこれで止まる事となりました。
(2022年11月22日追記:その後、晴耕舎さんのCMはメンバーを替えて続く事が決まっています)
NGT48運営会社が、大恩あるスポンサーにきちんと挨拶した上で、当日の突然活動終了発表をしたのかは不明です。
一方、2022年夏、NGT48は佐渡観光応援公式サポーターに就任しました。
佐渡市の決定は、NGT48運営会社の晴耕舎さんに対する扱いを見た後ではおそらくありません。
佐渡市の決定を「スポンサー離れが下げ止まった」とみて良いのかは、評価を確定するには(プラスにもマイナスにも)早いでしょう。
メンバー達が自身の誕生日についてツイートした際につけられたいいねの数を集計し、平均値を出してみました。
従って、あくまで参考値としての扱いにはなります。
それでも、2019年から2020年にかけてガクンと減ってはいます。
誕生日ツイートにいいねするようなファンは、2019年から2020年にかけて、半分近く減ったと見えます。
一方で、この参考値でも2020年に底を打ち、2021年以降は踏みとどまっている傾向があります。
但し、回復傾向までには至っていません。
NGT48は2022年7月から10月にかけて、ツアーコンサートを実施しました。
(以下、NGT48 1stライブツアー「未完成の未来」 - エケペディアより)
これらのうち、私が参りましたのは8月19日の昼夜と、10月10日の昼夜、合わせて4つです。
内容には一観客としての私は満足した事は前提として注記します。
それらの客入りの状況は
8月19日昼:2階の後方は数列空いていた
8月19日夜:満席
10月10日昼:千鳥格子状に客を配置して、3階席後ろ半分は空いていた(3階左右バルコニーは全く使われず)
10月10日夜:千鳥格子状に客を配置して、3階席後ろ半分は空いていた(3階左右バルコニーは全く使われず)
10月10日の公演で使われた
の大ホール座席数は1,955席。
千鳥格子状に座席を使用すると約975席になると思われます。
全く使われていなかった3階バルコニー席は58席。
つまりおそらく観客は900人弱だったのではないかと思われます。
コロナ禍はむしろ渋谷での8月19日の方が深刻でした。
10月10日はむしろ小康状態で、入場制限ではなく、単に客入りが少なかったものと思われます。
南関東で900人集まらない事がある。
南関東で3回続いたコンサートゆえに、全てを満席にする難易度は低くないとはいえ、NGT48の現時点での限界を示しているとも言えるでしょう。
他にもツイッターやインスタのフォロワー数や、YOUTUBE再生数など、様々な指標で調べる事もできますが、とりあえず今回は、
の4点に着目して調べてみました。
「NGT48は人気ないのか」?
他のデータを取った時に結論が変わる事も有り得ますが、上記4つが、現時点での仮の観察です。
そしてその仮の結論をまとめれば、
「『人気が無い』というのは言いすぎだが、半減した。下げ止まっているが、回復まではしていない」
となります。
ーーーーー
NGT事件のデマ・ガセ流布に対抗するために、踏んで頂きたい良記事を、検索結果状況を踏まえ、その時々で10個前後、選んで御紹介させて頂きます。
毎日それぞれ、ランダムにいくつか踏んで頂けると大変効果的でありがたいです。何卒宜しくお願い申し上げます。
正直、私はNGT48において、中井りかさん以外の方を殆ど深くは存じません。
さらにD3・2期生、3期生については、私が知る事は数えるほどしかありません。
ただ、マイナスではなくプラスの事を書く分には、「よく知らない」であっても書いて良いだろうと思い、ちょっとだけ、
小越春花さんについて書かせて頂きます。
2022年春。
NGT48のD3・2期生についてあまり前知識も無い状態で、私は新潟のNGT48劇場で、ちっちゃいもんくらぶ公演を拝見しました。
小越さんもその公演に出演なさっていました(その後、富永さんも寺田さんも卒業なさったのには、色々な思いがあります…)。
私は小越さんについて、漠然と
というイメージがあったのですが(このイメージがあるいは間違っているかもしれませんが…あくまで私のイメージです)
ちっちゃいもんくらぶ公演では、あくまで「5人の中の対等な1人」に徹されていました。
それは普段御覧になっておいでの皆さまからは
当たり前
のことなのかもしれませんが…
NGT48どころか、アイドルにあまり関心が無く過ごしてきた私にとっては、少し新鮮な驚きでした。
「『センター』でも、『私が私が』という雰囲気を、きれいに仕舞うことができるものなのだな」と。
それはアイドルグループでは「当たり前」レベルのスキルなのかもしれず、
私があまり褒めるのも、
100m走の国体選手に、『走るのお上手ですね』と声をかけるようなもの
かも知れず、かえって失礼なのかもしれませんが…(汗)
他にも、中井りかさんの生誕祭の時に、
気付かぬうちにさりげなく後ろに下がっていらしたり、
「小越さんという方は本当に気を遣う方なのだな」
と思わされる事が、あまり拝見していない範囲でも1度や2度ではありません。
古舘葵さんに続き、下から2つめに年少(2ヶ月弱ほど古舘さんの方が生まれが遅いです、お二人とも今18歳)の小越さんが、沢山の年上メンバーの中でセンターを務めることは、大変なことも沢山あるだろうと拝察します。
そんな中、センターに立つ時には、小越さんは中井りかさんと組んで横に立っても見劣りしない存在感を発揮されます。
他のメンバーの皆様も頑張っておいでですし、「他のメンバーに比べてどう」とかは申しません(というか比較できるほど、他メンバーを深く存じ上げておりません)。
また将来、他のメンバーさんにもセンターの機会が与えられることが妥当と思われるケースもありえるでしょう。
ですが私の見る範囲では、小越春花さんは、
そういう立派なイメージの方でいらっしゃいます。
私が18歳の時は、ただのハナタレのガキでした。
小越さん、日付をまたいでしまいましたが、2022年の生誕祭、おめでとうございます。
18歳、実り多い年になりますように。
宅建太郎さんのNGT48暴行事件にかかる御考察・お説に、私は全て賛成しているわけではありませんが、参考になる動画も沢山作っておいでなので、その中でいくつかを抽出してリストアップするのが本記事です。
私なりに
を選んでいますが、
私が内容の全ての正しさを保証するものではなく、私が内容の全てに賛同しているわけでもありません。
なお、今後追加していく事も有り得ます。
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NGT48暴行事件、その真相は!?
をテーマにするYOUTUBE動画がまた出ました(荻野由佳氏を出演者としています)。
その動画は第三者委員会報告書を全く無視した内容になっています。
どうして第三者委員会報告書を無視する人がこんなに続出するのかよく分かりません。
あの報告書は過小評価されています。
NGT48事件史の「第三者委員会」ページでも書いている内容ではありますが、ブログ向けに文章を噛み砕いて、
限界はあるが使える理由
を挙げていきます。
というか
この第三者委員会報告書の大枠から外れて語るのは、法的リスクが極めて大きいとすら言えます。
第三者委員会を構成する弁護士は、以下3名です。
委員長:岩崎 晃 弁護士(岩崎法律事務所)
委員 :木内雅也 弁護士(赤坂森の木綜合法律事務所)
委員 :髙山 梢 弁護士(真和総合法律事務所)
そして調査にあたり、補助弁護士が10名参加しました。
弁護士が「調査不足」「不利な事は書かない」をやる事はあるでしょう。
しかし「ウソ」「虚偽」を書くとは考えにくいものです。「書かない」のと「ウソを書く」は、レベルが違います。
しかも関わった弁護士が、補助弁護士を入れて13名です。
13名の、事務所の違う弁護士同士が、「ウソを言う事で結託する」とは、考え難い。
そんなリスクある虚偽を、交流が日常的でも無い13名の弁護士が、一人も脱落者を出さずに、たった1ヶ月半で作り出せるとは、考えられません。
松村匠(当時AKS取締役)は、当該報告書を基にして全員不問と言う結論を出し、当該報告書自体を全否定はしませんでした。
つながりの定義について勝手に解釈して山口真帆さんから突っ込まれていましたが、松村匠も当該報告書を全否定した訳ではありません。
むしろ松村は当該報告書に基いて結論を出しています。
その結論とは
今までのNGT48内での私的領域でのファンとのつながりを含め、風紀の乱れ全般は今回は不問に致します。(マイナビニュース2019/03/23)
であり、「つながり」があった事、そして「風紀の乱れ」があった事を、報告書の会見で認めていました。
また松村匠は記者会見で、この調査報告書の内容は事実と捉えているのかという朝日新聞の質問に対し、
書かれていることは事実でございますね。(THE PAGE 2019/3/23)
と認めています。
さらに松村匠は同会見で、あいさつもつながりに含まれるというのは誤った解釈であったと認めています(産経新聞2019.3.22、wezzy2019.09.20)。
山口真帆さんは、「『私が聞いたことがちゃんと書いていない』『自分が言ったことが書かれていない』と述べた」と、早川麻依子(当時NGT48劇場支配人)が述べています(マイナビ2019/03/23)。
どこまで早川発言を信用できるかは不明ではありますが、早川が上記内容を述べた時には山口さんは反論ツイートをしていません。
一方で、山口真帆さんは自身のツイートで、「報告書に書いても居ない事(挨拶もつながり)を述べるのは勝手な解釈」と会見時に松村匠を批判しましたが(テレビ朝日「NGT山口の“反論ツイート”全文」2019/03/22)、報告書をベースに運営を批判した形であり、報告書を全否定はしていません。
山口真帆さんは報告書を完全とは考えていなかったでしょうが、全否定はしていません。
もし仮に報告書を全否定するつもりがあれば、あの記者会見時にそうツイートしたと思われますし、それは可能でした。
当該記者会見時点と直後で、他のNGT48メンバーも報告書を全否定しませんでした。
当時、ネットに発信手段を持って居たのは山口真帆さんだけではありません。
記者会見直後、ツイッターフォロワー数10位以内に入っていたのは、当時のフォロワー数画像があるまとめを参考にすれば、以下の通りです。
(敬称略)
1位:山口真帆(約14万6千)
2位:荻野由佳(約13万5千)
3位:中井りか(約12万5千)
4位:加藤美南(約4万2千)
5位:本間日陽(約4万)
6位:高倉萌香(約3万1千)
7位:菅原りこ(約3万)
8位:太野彩香(約2万8千)
9位:小熊倫実(約2万8千)
10位:西潟茉莉奈(約2万7千)
結果的に「NGT48で最大の影響力を行使したのは山口真帆さん」という事になりましたが、記者会見当時の潜在能力で言えば、この10位以内の人物の誰かが報告書を全否定するツイートをしても、世論にインパクトを与える事は可能だったでしょう。
この10位以内の人物のうち、2019年1月から3月22日までで、マスコミ記事で特筆されていないメンバーは、事件関係の言動ではほぼ無風であった高倉さんくらいです。
高倉さんには前例はありませんでしたが、高倉さんを含め全てのメンバーが事件につき何かをツイートすれば、ほぼ100%、複数のマスコミが記事にしたと思われます。
実際、当時7位の菅原りこさん(但し菅原りこさんもこのツイートで「急浮上」しており、それまでは10位圏外でした)が以下のツイートを3月22日に行った際、
ただ真面目にアイドルをしていただけなのに…
皆さんの笑顔が見たいだけなのに…悲しい…
午後3:04 · 2019年3月22日
このツイートを元に、スポーツ報知2019年3月22日、サンスポ2019.3.22、マイナビニュース2019/03/22、ロケットニュース2019年3月22日といった媒体で記事が出ました。
「山口真帆さん以外のメンバーが、(事件に直接触れずとも)一言ツイートする」だけで、これだけの記事が書かれる状態でした。
2019年1月に中井りかさんの一挙手一投足が報道されていたのは、テレビ番組に中井さんが多数出演していたという事情のある別格ですが…(詳細は中井りかさんと山口真帆さんについてを参照)。
小熊倫実さんが山口真帆さんについて「大好きな自慢の副キャプテン」と言及したツイートや、中村歩加さんの苦悩が記事になるなど(jcast2019年01月21日)、3月22日の当該報告書説明会の手前でも、「NGT48メンバーが事件について何かを発信すれば、ほぼ必ず記事になる」状態でした。
事件と山口さんについて殆ど言及しなかった荻野由佳氏も、複数の言動が記事になっていました(日刊スポーツ2019年1月13日)。報告書発表日21日にスイカパンを食べている旨のツイートが炎上した事がネット記事になるほど、注目されていました(しらべぇ2019/03/22)。
こうした条件で、メンバー全員が、当該報告書を否定する発信をしませんでした。
第三者委員会報告書を否定する意向がそもそも無かったか、否定できない事情があったかは不明ですが、いずれにせよ、「これだけの影響力のあるメンバー達が、全員、報告書を批判しなかった」事実は軽くありません。
「運営が当該報告書を否定する言動を禁じていた、つまり運営も当該報告書を否定できなかった」
か、
「メンバーは完全な自由意思で当該報告書を否定しなかった」
の、どちらかです。
暴行犯が第三者委員会報告書をどう捉えているかは不明ですが、言い分を述べる機会をAKSから、そして第三者委員会から与えられているにも関わらず、これに応じず、自らの言い分を述べる機会を逸しているのは、暴行犯達の責任です。
「呼ばれていないから、法廷で発言する機会が与えられなかった、茶番民事裁判における山口真帆さん」とは、全く性質が異なります。
有り難くも言い分を述べる機会を貰えたのに、丙が「出禁を解いてくれるなら考えるよ」との趣旨のふざけた返答をしている時点で、暴行犯には誠実さの欠片も無い事が示されて居ます。
第三者委員会が行った書面調査は以下のようなものでした。
面談調査は
という形で行われました。
その他にも様々な資料・実地調査を弁護士達が行っています。
ここまでの大規模な公式調査は、NGT48暴行事件において類例がありません。
当該報告書に、当該委員会による調査の前の社内調査の経緯説明や結果説明が無い事を鑑みても、当該委員会が引き継げる規模と質の社内調査は無かったと考えるのが妥当です。
マスコミ記者達にも、80名から話を聞いた人はいないでしょう。
つまり当該第三者委員会による調査は、唯一、大規模な公的調査が行われた機会でした。
東洋経済の竹内記者も、久保利弁護士の辛口評価を紹介し、当該第三者委員会の欠点を指摘しつつも、2019年3月5日時点で
それでも、現時点で実効性がありそうな現実的な動きとしては、この委員会の活動のみである。走りながらの改善を望むと同時に、随時チェックしていくのがジャーナリズムの務めだ。引き続き、取材や情報収集を進め、今後の推移を見届けたい。(東洋経済2019/03/05)
と述べ、第三者委員会の欠点を認識しつつも、当時実効性がありそうな唯一の現実的な動きであったと捉えていました。
訴訟等において関係者のSNS発信にも意を用いる事の多い弁護士から成る当該委員会が、「メンバーが自分達を批判し始める可能性」を考えなかった事は有り得ません。
山口真帆さんが当該報告書を批判するリスクだけではなく、
一般企業と異なり、強力な発信手段と、濃淡はあれ知名度があるアイドルグループのメンバー達を相手にした調査で、弁護士達は「メンバー達から『そんな事言ってません』のみならず『正直に答えたのに何で書いてくれなかったんですか』とネットで告発されるリスク」を考えて報告書を書かなければなりませんでした。
さらに、「第二、第三の告発者」が出る可能性も、2019年2月・3月には十分ありました。
弁護士13名全員がNGT48の狂暴な一部ファンのような奇異なアイドルオタクで、「告発するヤツなんてとんでもない!アイドルは告発しないのが普通!」と発想する人達…などという事は有り得ず、第二第三の告発者が出た時に、自分達が吹き飛ばないように危険回避は考えた筈です。
つまり(多様な立場の)全メンバーにもある程度配慮した内容になっていると考えられます。
「山口さん以外のメンバーからの発信のリスク」は、「山口真帆さん側に立つメンバーからの告発」に限られる想定ではありません。
例えば
「私がせっかく正直に告白したのに、弁護士先生が全部無視してしまいました」
等の、「疑惑メンバー・つながりメンバー側からの告発」が、ツイッター等で他メンバーからなされる、というリスクも、理論上は存在しました。
当該委員会報告書には
本件事件後に、数名のメンバーがファンとの「つながり」があったとして自ら申告していること
(書面調査で、メンバーは)真摯に回答を記載していた。
36名のメンバーから、他のメンバーとファンとの「つながり」に関する供述があった。その際、12名のメンバーの名前が具体的に挙がった(三鶴注:この「12名」がのちに独り歩きした点は否めない。また12名全員が実際につながっていたかどうかまでは、委員会は掘って居ない)
…といった記述がある事からも、メンバー達は自分達NGT48の問題を(世間で思われているよりは誠実かつ深刻に)捉えていたわけで、委員会もそれは承知したはずです。
したがって、当該第三者委員会には、山口さんと山口さんの仲間からの批判のみならず、つながりメンバーからの「せっかく正直に色々答えたのに、弁護士先生が無視しちゃいました…」などとネット告発されて吹っ飛ぶ危険を回避する動機があったと言えます。
これは性格と次元の違う、技術的な「役立つ理由」になります。
一般人が事件を追い、発信するにあたり、当然名誉毀損等の法的リスクは考えなくてはなりません。
第三者委員会報告書は、当該委員弁護士3名が「ここまでなら書いても名誉毀損には当たらないだろう」と考えたラインが明示されています。
そしてAKSも、第三者委員会報告書を見て「第三者委員会弁護士達を訴えてやる!」とは言いませんでした。
つまり「ここまでなら、言っても(言い方にも慎重に丁寧に気を付けなければならないが、内容としては)まず大丈夫」と言えます。
但し、当該委員会報告書も、疑惑メンバーにつき実名を一切記述していない事は忘れてはなりません。
同定可能性は「B」「C」表記でも存在するにせよ、インターネットでの検索結果に直接的に影響を与え得る実名表記と、アルファベット表記では、扱いに差がある事は、一般人は重々理解し、慎重に振る舞わなければならない所です。
株式会社AKSは、第三者委員会に4470万円を支払っています(産経新聞2019/7/15)。
元々第三者委員会は、報酬を支払う会社に不利な事も調査し公表する存在とされますが、それでもお金を払ってくれる企業に対する忖度や斟酌を働かせないのは難しいのが現実です。
つまり報告書の内容は、ギリギリ一杯、AKSに配慮した内容であり、これ以上AKSに有利な内容は出ないであろうラインが、この報告書だと言えます。
(逆に言えば山口真帆さんほか一部関係者に有利な内容は出てくる可能性は残されています)
繰り返しになりますが、書面調査38名、面談調査80名、その他資料・実地調査、それらを弁護士が行うという大規模調査は、NGT48暴行事件を巡って行われたのは、この第三者委員会によってだけです。
そして事件から時間が経ってしまった今、これ以上の大規模調査はもはや不可能でしょう。
それ以上の「真相」を追うのは、相当なハードルの高さがあります。
例えば会社の登記簿謄本や、行政資料の文書公開で、会社が自治体に示していた見解を調べるといった手法があり、これはintentionさんはじめ多くの方がトライしていますし、私も多くお世話になっています。
しかしいずれも第三者委員会報告書を全否定するような内容は出ていませんし、これからも出ないでしょう。
どうして第三者委員会報告書をガン無視して、報告書から大きく外れた新奇な話に飛びつく人が後を絶たないのか、理解に苦しみます。
報告書が文章として長いという方は、報告書に則ったマンガがありますから、そちらをまずお読み頂ければと思います。
もちろん当該第三者委員会に限界があったのは事実です。
その限界とは、運営に甘過ぎる、という面からの指摘です。
それらを指摘する部分を含む良記事を貼っておきます。
富永夢有さんが、意味深なNGT48運営に対する否定的内容を語るSHOWROOM配信を行ってから、1ヶ月ほどで突然の活動終了が発表されました。
2022年7月14日に、富永夢有さんはSHOWROOMで、運営批判・運営に否定的な配信を行っていました。
なお、メンバー批判色はそれほど濃いものではありません。
内容の一部については書き起こされています。
ただし富永さんがメンバー批判を回避しようと配慮していた部分は削られている点には要注意です。
⚠️書き起こしに省略されていた所で重要な箇所がありました…見落としていた事をお詫び申し上げます…⚠️
— 三鶴(みつる)5分の1&くらげ (@mitsuru_Kux) 2022年8月18日
書き起こしで省略されていた赤文字部分。
富永さんはメンバー批判を望んでいません。
(他にも矢印部分で省略されている箇所はありますが、取り急ぎ)#NGT48 #富永夢有 pic.twitter.com/nhzG6HhaEz
その1ヶ月後の2022年8月16日、当日付けでの富永夢有さんの活動終了を、22時02分にNGT48運営が公式サイトと公式ツイッターで発表しました。
【お知らせ】
— official_NGT48 (@official_NGT48) 2022年8月16日
富永夢有 活動終了のお知らせhttps://t.co/wIqJC8vZeu
NGT48で唯一長岡市出身の富永さんは、長岡市の企業:晴耕舎さんのCMに出るなど活躍なさっていました。
しかし2022年6月から8月上旬にかけて、長岡市での仕事から外されていました。
不可解な外し方で、
一つ目は2期生新潟市出身者2名、
二つ目は1期生村上市出身者1名、残り2名は3期生、
という形。
どう考えても「一人は富永さんを入れるのが自然だろう」という人数なのに、外されています。
不自然極まりない上に、やらなくても良い干され方(どうしても売り込みたい人がいたとしても、富永さんをセットにする事には何の支障もない時に、外れている)をされていた。
同じ事をされたら富永さんでなくとも不安になる状況です。
私は感情的には富永さんに寄り添いたいのですが、誠に残念ながら判断材料が少なすぎます…
その御主張内容の全てが肯定できるのかどうかについて、客観的に判断することができません。
ただ、富永さんは注意深く言葉を選んでおいででしたが、御自分の事についての不満だけ述べられていたわけではありません。
他メンバーへの扱いについての疑問も仰っていました(このことはあまり注目されていないように思います)。
また、「媚びを売るメンバー」を批判するよりも、「媚びられている運営の大人」に対する疑問へのトーンが明らかに強いです。
私は富永さんの配信を見た時、
「…判断するには材料がなさ過ぎる…だけどお顔色が尋常ではない。一般的な愚痴には見えない。注視しておこう」
と保留しました。
判断が甘かったと後に悔いる事になります。
富永さんの告発内容が正しかったか正しく無かったかは、現時点ではまだ検証が困難です(今後もかなり難しいと思います)。
ですが運営の事後の対応は完全に最悪でした。
これらは4点で、運営の問題です。
なお「処分では無い、本人希望の活動辞退だ」という反論は否定します。
グッズ販売まで停止する理由にはなりません。
「ファンレター受付期間を設定する」「グッズ販売を一定期間続ける」
ことはできます。
しかも後者に至っては、経営面では運営にプラスですらある。
それまでも24時間以内に止めたのは異常です。
これは事実上の処分であり、粛清とすら言えます。
「メンバーとスタッフはファンを裏切らない」とSproot渡辺洋行社長はツイートしていましたが、
NGT48のファンの皆さまへのご挨拶です。宜しくお願い申し上げます。
— 渡辺洋行 (@hnabetter) 2020年6月5日
なお、幾つかのメディアの皆さまから、私の投資会社の広報宛にご連絡を頂戴しておりますが、本件は渡辺の個人活動で、投資会社やファンドは関与しておらず、ご対応ができません。ご連絡はSproot社にお願い致します。#NGT48 pic.twitter.com/UmgCjAgouN
というのが、NGT48運営による「ファンへの裏切り」でなくて何でしょうか。
晴耕舎さんは、NGT48が最も非難を浴びていた時に、富永夢有さんを抜擢するという破格の待遇でCMに起用してくれた、NGT48にとり大恩ある企業です。
それは長岡市にある同社が、同郷の富永夢有さんに託した思いもあったでしょう。
NGT48運営は、晴耕舎さんには何をどう説明したのでしょうか。
「富永に問題が」とでも言ったのでしょうか。
同郷の誼でCM起用した大恩ある企業に、「お宅と同郷の人間に問題があって」と言い放ったのでしょうか。
富永さんの言い分が仮に
「一般社会でもよくあるレベルの贔屓に対する疑問を公言してしまった」
という、「間違い」あるいは「言い過ぎ」だったと仮定しても、明らかに「当日活動終了発表」は過重処分です。
少なくともファンの思いを24時間で踏みにじってまで処分する必要があるレベルの問題ではありません。
2019年3月の、「メンバーは送致されたわけではないから不問」という対応をしたのとは、えらい違いです。
上記の過重処分で、「やっぱり不当なレベルの贔屓・干しがあったんじゃないか」という疑いが濃厚になってしまいました。
あるいは「本当は大した事無い贔屓だったけど、運営の主観的には突かれたくない所を突かれたのでは無いか」と感じるのを止めるのは難しい。
特に撮影会やオンラインお喋り会では、多くのファン達への返金や返品処理が発生することになります。
レーベルにまで迷惑がかかる。
手間が増えるのに敢えて突然活動終了「処分」をした。
頭に浮かぶ言葉は「口封じ」「報復」です。
繰り返します。
2019年3月の、「メンバーは送致されたわけではないから不問」という対応をしたのとは、えらい違いです。
Q 贔屓はどんな組織にだってあるだろう
A
確かにその通りです。
もっと言えば、NGT48でD3・2期生は、良く言って粒ぞろいで、誰を選んでも疑問が出る状態です。
私が仮に運営の一員で選ぶ立場にあったとしても、誰をセンターにするかで全員を一発で納得させる人選ができるかは難しい。
だから起用される事の多い小越さんも小越さんで微妙で大変な立場だと拝察しています。
誰が選ばれても似た状況になっていたでしょう。
仮に私ならいっそ、メンバー達に「全員を納得させられない人選をしているかもしれないことを、最初に断って詫びる」か、中井りかさんプロデュースのCloudyCloudyのように「センターなし」にすると思います(中井りかさんは別にNGT48のD3・2期生の現状からその解を導き出したのではなく、元々センターの無いユニットを作りたかったわけですが)。
ただ、贔屓は、「どうしてもあってしまう」ものではあっても、「無いにこしたことはない」ものでもあります。
それは個人の感情による贔屓は、組織の成長にブレーキをかけるものだからです。
しかもアイドルグループで「上のお気に入り」というのは、アイドルの価値を上げるものではないことは、某社の取締役がアイドルと踊ったりじゃれあったりした動画が、アイドルの価値を毀損した例からも分かるでしょう。
「贔屓なんてあって良いじゃん」まで行くと、行き過ぎです。
今回の件で、「やっぱり株式会社Floraも、AKSと同様、隠蔽体質だ」と言われています。
私はそうではないと思います。
例えばのび太が0点の答案用紙を家に持ち帰り、隠すとします。
ママに見つからないようにするために、隠す場面も見られないようにするでしょう。
ですが今回、株式会社Floraは「隠す」ところを隠したでしょうか?
◆ツアコン3日前、撮影会5日前に、当日の活動終了を22時02分に発表
◆グッズ販売翌日停止
これらは公然と行われました。
のび太なら、ママが見ている居間で、0点の答案用紙を取り出して、別の袋に入れているようなものです。
今回、運営は「公然と隠蔽」という、「ちょっと何を言っているのか分からない」ことをやらかしたわけです。
なぜそんな「公然と隠蔽」という日本語がおかしいことを運営はやったのか。
内部の引き締めじゃありませんかね。
「同じ事やったらお前達もこうなるぞ」という。
それを見てファンがどう思うかは、運営会社にとって二の次なのです。
NGT48運営の大悪手には呆れるほかありません。
そして私は、状況が切迫している事に気付かなかった自己の不明を恥じています。
今後は、これくらいの事はやらかしてくる運営であるという事を想定して、対応して参ります。
そしてファンも、「いつ自分の推しがこうなるかもしれない」と覚悟の上で、応援と対処をするしかないと想われます。