※「NGT48暴行事件って、何だっけ?」という方は、上記2ページ(ウィキ(wiki)サイトの相関図と、事件解説漫画)をまず御覧頂ければ、概要はお分かり頂けます。
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2022年、NGT48で卒業ラッシュが起きました。
それぞれの卒業生について、
- 事件の時はどういう対応をしていたか(1期生のみ)
- ブログ主(三鶴)の目からはどう見えていたか
を書きます。
本稿だけでかなりの分量になってしまったため、この卒業ラッシュが今後どういう影響を内外に及ぼすかは、別の機会に述べたいと考えています。
2017年から2022年まで、年ごとの卒業人数比較
2022年、NGT48で卒業ラッシュが起きています。
下記箇条書きの年と数字は卒業・活動辞退者数を表しています。
2022年の7月1日に、加入後1ヶ月で活動辞退した研究生は入れていません。
それ以外の研究生の活動辞退と、柏木さんの兼任解除は数えています。
- 2017年 2人
- 2018年 3人
- 2019年 10人
- 2020年 3人
- 2021年 3人
- 2022年 10人
2022年の卒業者・活動終了者は以下の通りです(敬称略)。
- 2月28日 1期生 山田野絵 卒業
- 3月31日 1期生 角ゆりあ 卒業
- 4月30日 1期生 日下部愛菜 卒業
- 6月30日 1期生 中村歩加 卒業
- 8月16日 2期生 富永夢有 活動辞退(活動終了→卒業)
- 8月31日 2期生 寺田陽菜 卒業
- 9月27日 ドラフト3期生 對馬優菜子 卒業
- 9月30日 1期生 西村菜那子 卒業
- 10月31日 2期生 諸橋姫向 卒業
- 12月31日 1期生 小熊倫実 卒業(予定)
「10人」は、NGT48暴行事件が起きて、関連したり影響を受けたりした卒業生が沢山出た2019年に並ぶ数字です。
しかも2019年の「10人」は、研究生の活動辞退4人と、柏木由紀さんの兼任解除も含む数字であり、正規メンバーの卒業は5人でした。
NGT48は2022年に2019年比で、刑事事件露見後のような有事でも無いのに、正規メンバーに限れば2倍の規模で、卒業ラッシュを迎えました。
人数でも、比率でも、これほど一気に正規メンバーが減った年は、NGT48史上初です。
卒業生それぞれ
卒業生・活動辞退者それぞれを見て参ります。
2月28日 1期生 山田野絵 卒業(22歳)
2022年に最初にNGT48を卒業したのは山田野絵さんでした。
NGT48暴行事件の際には、山口真帆さんとは違うチームであったNIII所属だった事、特に山口さんと親しい様子は無かった事、山口さん達の卒業公演:太陽は何度でも公演には現れなかった事などから、厳しい批判に晒された事もありました。
しかし
「私たちも事件について絶対にうやむやにはしたくないと考えてます!」
「メンバーそれぞれが危険にあったメンバーに寄り添いたいと思っています。」
「運営さんの不手際」
「みなさんが見えるSNS上でのメンバーからの被害にあわれたメンバーへの配慮が無かった」
「1番悪いのは犯人で間違い無いのですし、その事に対して間違いはありません(原文ママ)」
「メンバーは犯人たちに対して憤りを感じますし」
「私たちメンバーは発言が制限されているから私たちに聞いても何もできないので私たちも辛いですがわかっていただきたいです!」
(NGT48事件史解説ページ)
といった、一般論として常識的な内容を文章で書いたのが、2019年1月には山田野絵さんだけであったことは、もう少し知られても良いでしょう。
当時、NGT48のメンバーに箝口令が布かれていたことも、山田さんの証言の裏付けで確かとなった面もあります。
山田野絵さんは複数メンバーが出演するトークの場面では、突っ込まれやすいボケを矢継ぎ早に即座に展開するキャラクターと話芸を持っていらっしゃいました。
その「よく喋る」キャラクターと持ち味では、事件直後に沈黙する事はできなかったでしょう(これは、同じく2019年1月にも多くの発信をなさった中井りかさんにも共通する事情です)。
会話のエンジンとなっていた山田さんの卒業は惜しまれました。
3月31日 1期生 角ゆりあ 卒業(21歳)
角ゆりあさんについては、上記旧ブログ(JUGEMブログ)で詳しく書いていますが、太陽は何度でも公演に出てから数ヶ月後、第二代NGT48キャプテン※に就任。NGT48を支え、引っ張って来られました。
※初代キャプテンは北原里英さん。その後、チームNIIIとチームGの2チーム体制でそれぞれ正副キャプテンが設置された後、チーム制が廃止されてから第2代キャプテンに就任。
キャプテンであったにもかかわらず、各種の選抜メンバーに選ばれることは少なかった事で、太陽は何度でも公演に出た事に対する運営の弾圧だったのではないかと思われる事も少なからずありました。
その真偽は不明ですが、実はキャプテン就任時(2019年9月)から卒業を考えて居たという御言葉を踏まえますと、あるいは「各種選抜の際には、同輩や後進に、活躍の機会を譲る」という御本人の御意向もあったのかもしれません(仮にそうだったとしても、キャプテンを出さなすぎた運営の姿勢に疑問は残りますが)。
メンバー達全員の公演の立ち位置を把握し、練習の際には立ち位置に迷うメンバーにすぐ位置を教える姿は、多くのメンバーに頼りにされていました。
角ゆりあさんは、後任のキャプテンにはドラフト3期生の藤崎未夢さんを指名。
2021年から卒業後のNGT48を見据えつつ、後任のキャプテンの適任者を探していたとのことでした。
4月30日 1期生 日下部愛菜 卒業(20歳)
日下部愛菜さんも角ゆりあさんと同じく、太陽は何度でも公演に出演した「安心安全7」の一人です。
「ジンギスキャッツー」で清司麗菜さん・村雲颯香さんと、
「ニャーニャーコンビ」で清司麗菜さんと活動して来られました。
20歳の生誕祭で卒業を発表し、驚かれました。
角ゆりあさんと同じく、公演でのメンバー達の立ち位置を全て覚えて、他メンバーに教え、メンバー達に頼りにされていました。
これは、あぶこな公演でも、中井りかさんと中村歩加さんが言及していたことで、「角と愛菜がいなくなったら誰があれをやれるのか」という事を話題になさっていました。
あいにゃー卒業公演、
— 中村歩加(あゆたろう) (@ayutaro_728) 2022年4月29日
とっても幸せな空間でした🥹🌸
大好きすぎて今までのように会えなくなるのが本当に寂しいけど、
これからは最高の友達でいようね、約束よ🫶🏻🫶🏻#日下部愛菜卒業公演 pic.twitter.com/ALwzPvLkJg
上記ツイート中の写真の通り、日下部さんの卒業公演には、(画像左からNGT48の衣装を着ていない方達)大滝友梨亜さん、山田野絵さん、小見山沙空さん、村雲颯香さん、角ゆりあさんも観覧に駆けつけ、記念写真に入りました。
これだけの人数の卒業生が卒業公演に駆けつけるのは異例のことで、日下部さんのお人柄と人望が垣間見える機会ともなりました。
6月30日 1期生 中村歩加 卒業(23歳)
中村歩加さんのNGT48暴行事件後の言動についてはこちらを御覧下さい。
私:三鶴にとっては、直接ステージで拝見した方の初めての卒業となりました。
上記の私のブログにも書きました通り、私の中では、中井りかさんと並んで、安心安全7以外のメンバーの中でも早い時期から注目していた方でした。
NGT48暴行事件の影響もあり外仕事が激減するNGT48にあって、らーめん部やゲーム部の活動を積極的に展開し、グループの活動にも多大な貢献をなさいました。
中村歩加さんが卒業公演で着用したドレスは、「あぶこな」を組んでいる中井りかさんがデザインなさいました。
2022年の卒業生の多くが芸能界も引退する方が多い中、中村さんは芸能活動を継続。SHOWROOMでも配信を続けていらっしゃいます。
7月1日 研究生(3期生) 中島 活動辞退(17歳)
研究生(3期生)として、6月1日に加入が公開されたばかりの中島さんが、活動を辞退なさいました。
僅か1ヶ月間の活動期間でいらしたため、本稿では詳細は割愛します。
8月16日 2期生 富永夢有 活動辞退(→卒業)(20歳)
2022年8月16日、富永さんの活動辞退と活動終了が発表されました。
2022年で初めての2期生の卒業です。
ドラフト3期生・2期生は、NGT48暴行事件発生時には、
- SNS発信手段が限られていた(インスタのみ)
- そもそも加入して間もなかった
事もあり、事件関連で問題にされる事は、富永さんを含めて殆どありません。
富永夢有さんは、2020年から、長岡市出身の縁を活かし、長岡市の企業のテレビCMに出演していました。
地方テレビとはいえ、テレビCMに出演しているメンバーは48G全体でも貴重で、事件直後ではNGT48でもほぼ唯一と言って良いCMでした。
NGT48のユニット「ちっちゃいもんくらぶ」6人組では、富永さんはリーダーも務められました。
2022年で最も異様な「卒業」が、この富永さんのものだったと言って良いでしょう。
この時の発表では、「卒業」ではなく「活動終了」。
1ヶ月前の7月14日に、運営を批判するSHOWROOM配信をしていた事もあり、運営からの何らかの懲罰的措置か、そうでなくとも、何らかの衝突の結果の物別れが疑われます。
私は、富永夢有さんの訴えの内容が全て適切であったかは保留しています。
今後もそれが適切であったかを検証できる機会があるかは望み薄でしょう。
ですが、
- 当日22時02分に活動終了を発表し
- 翌日夕方までには全てのSNSアカウントが閉鎖され
- グッズ販売も翌日夕方までには全て中止された
これらの経過は、ファンに対する配慮を欠いたという点で、控え目に言っても、運営を擁護できる余地はありません。
- 8月17日の早朝出勤時に、前夜の活動終了の報せを知って驚き、
- 夕刻の退勤時に、全ての富永さんのSNSの活動の痕跡が消され、グッズ販売も消されていた事を知り、呆然とする
という富永さんのファンも、ツイッターで随所に見られました。
その約1ヶ月後、9月13日の公式サイトの発表
において、富永夢有さんは「卒業」表記になりました。
思わぬ反発(誰でも予測可能なことですが)に驚いた運営が、「活動終了」から「卒業」扱いに変えたのかもしれませんが、この変更についての説明はNGT48運営からはなされていません。
なお、D3・2期生達がちっちゃいもんくらぶに言及する時、「6人で活動してきたちっちゃいもんくらぶ」という事を、ステージで言えているのが現状です。
運営もあるいは、卒業生にかかる箝口令を布く愚を多少は学習したのかもしれませんが。
ちなみに、私が劇場で見たNGT48メンバーの卒業としては、富永さんがお二人目でした。
劇場で、リーダーとしてユニット「ちっちゃいもんくらぶ」をまとめておいでの富永さんのお姿に、仲間との確執は感じられませんでしたし、ステージでの富永さんのお姿は輝いておいででした。
8月31日 2期生 寺田陽菜 卒業(18歳)
2期生の卒業生です。
NGT48暴行事件関連で問題にされる事は殆ど無い事情は、上記富永さんの項目で述べた通りです。
ちっちゃいもんくらぶ公演で、私が直接見た方であり、私が直接劇場で見た方としては3人目の卒業となりました。
この頃、私が直接劇場で見た方の相次いでの卒業に唖然とする思いもありました(今もあります)。
私は寺田さんの事は殆ど拝見しておらず、ごく限られた範囲での印象に留まってしまうため、以下、ファンの方からは的外れに思われる感想になるかもしれませんが
満面の笑みや愛想で媚びを売るようなタイプではなく、凛とした雰囲気と魅力を感じる方でした。
そういうタイプの方は女性アイドルでは多く無いと思います。
卒業公演ではドレスを着ておいででしたが、これは富永さんが願っていたことでした。
寺田さんは卒業後、芸能界を引退なさいました。
9月27日 ドラフト3期生 對馬優菜子 卒業(21歳)
ドラフト3期生からは高橋七実さんが2020年3月に研究生として活動辞退していましたが、高橋さんは当時研究生でいらしたため「卒業」扱いではありませんでした。
NGT48からのドラフト3期生からの最初の「卒業」扱いが、對馬優菜子さんとなりました。
中井りかさんプロデュースのCloudyCloudyのメンバーとしても活動なさっていました。
中井りかさんが好きな私としてはCloudyCloudyでのお姿を一番よく拝見していたことになりますが、ふんわりした癒やし系な雰囲気の中にも、笑いをとるボケやツッコミ芸も光る方でした。
私が東京の2s撮影会に参りました時、卒業が発表済みで時期も近付いていたため、ファンの皆さんに撮影会最後の挨拶を丁寧になさっておいでのお声が聞こえていました。
(中井りかさんのレーンに並んでいた私からは大分離れたレーンにいらしたため、仰っている御言葉までは詳しく聞こえませんでしたが)
對馬さんは卒業後、芸能界を引退なさいました。
9月30日 1期生 西村菜那子 卒業(25歳)
長野県出身の1期生です。
NGT48暴行事件後の言動については、こちらを御覧下さい。
自由闊達なNGT48公演にあって、「尺奉行」(しゃくぶぎょう)として抜群の時間配分技術を発揮。
御自身の生誕祭や卒業公演ですらも、殆ど予定通りの時間での進行をなさり、その技は流石と言われました。
2022年1月1日以降、事務所「CANVAS」に所属。
舞台や落語でも活躍してこられました。
卒業後も同事務所で芸能活動を継続しておいでです。
駅伝の知識を買われ、駅伝関連の仕事はNGT48在籍当時から、卒業後に至るまで続けていらっしゃいます。
中井りかさんと西村菜那子さんの御写真で私の印象に残っているのが、こちらです。
おんぶ〜して〜もら〜ったあ〜♫#くらくらにクラクラ#CloudyCloudy#ななこはりかのせいでくらくら#ほんとすいません#97年組#いつもお世話になっております#これからもご迷惑かけまくります pic.twitter.com/PTg7c5knic
— 中井りか (@rika_n24x) 2021年10月7日
10月31日 2期生 諸橋姫向 卒業(19歳)
2期生の卒業生です。
NGT48暴行事件関連で問題にされる事は殆ど無い事情は、上記富永さんの項目で述べた通りです。
諸橋さんは、富永さん、寺田さんとともに、ユニット「ちっちゃいもんくらぶ」で活動なさっていました。
ダンスの技量に定評があり、ツアコンの会場でも「やひこ(諸橋さんの出身地:弥彦村にちなんだ愛称)のダンスはすごい」という声が聞かれました。
キレのあるエネルギッシュなダンスと、トーク時の穏やかな微笑みのギャップに魅力を感じるファンも多かったと思います。
19歳での卒業は早過ぎると惜しむ声は多く聞かれました。
私も「ちっちゃいもんくらぶ」のステージで拝見したメンバーのお一人でいらっしゃいます。
2022年は、中村さん、富永さん、寺田さん、諸橋さんの4人が、私がステージで見た方の中から卒業なさっていきました。
私がステージで見た方でNGT48に残留しておいでの方は、中井りかさん、小越春花さん、古舘葵さんの3名。
諸橋さんの卒業を以て、「私がステージで見た方のうち、過半数は、2022年に卒業なさった」事になります。
12月31日 1期生 小熊倫実 卒業(20歳)
小熊倫実さんは、NGT48に最後に残っていた「安心安全7」のお一人です。
小熊さんのNGT48暴行事件後の言動についてはこちらを御覧下さい。
1期生では最年少であること(卒業発表時は19歳で、卒業時は20歳です)。
事件後の言動は山口真帆さん達の卒業公演にも参加するなどなさったことでむしろ賞賛され、イメージは内外で良かったこと。
そうした事情から、内外から(NGT48のファンからも、アンチからも)、卒業から最も遠いメンバーと目されていた…と思っているのは、私だけではないでしょう。
卒業が発表された新潟でのツアーコンサートでは、観客の中には腰を抜かして座席に座り込んでしまうファンも目撃されたと聞きます。
中井りかさんに「つぐはそこに居るだけで癒やし」と評される穏やかな癒やし系の雰囲気は、ツアーコンサートや、2s撮影会で、遠目に見ていただけの私にも納得の輝きでした。
卒業公演では「本」ともメンバーから呼ばれるほどの枚数の長文の手紙を読まれました。
周囲の人達を列挙していく、きめ細かい感謝の言葉の数々は、その癒やし系のキャラクターが、単なる雰囲気にとどまらず、気遣いの上に成り立っていることを窺わせるものでした。
小熊さんは芸能界を引退され、次の夢の実現に向けて頑張られるとのことです。
(本ブログ執筆時点では、2022年12月31日の卒業は「予定」です)